朗読「角筈にて」 9月24日昼公演(ちょっと手を入れました)

異種格闘技・第2戦(笑)。
感想の前に一つだけ。
黙って観られない子供は会場に入れちゃいけません。
それと、度重なる雑音の発生は大変迷惑です。
あと、開演後の入場はタイミングを考えましょう。
特に最前列。自分が芝居をやるならね。
ていうか、スタッフも考えて案内しろ!
(あれ?…一つじゃなかったな)

23日夜の感想は一つ下の項目になります。






24日昼公演。
いよいよ2日目です。
出演者の皆さんも、少し緊張が解けた様子で
言葉がまろやかになり、雰囲気が柔らかくなりました。
ト書きを読む感じも、
ナレーションというより、より芝居に近い印象です。
もう、この時点でびっくりです。

が、この日は社長が頭から飛ばしていました。
酔っぱらって部下に言う言葉は少し乱れて、
最初に父親を見つける場面では
昨日よりも前のめりになり、
明らかに前日の芝居とは違います。
妻に対しても少し甘えた口調が混じり
モノローグでは自嘲の色が。
感情の振れ幅が大きくなって
昨日よりも息の演技が増えました。
それと共に、橋本さんの「子供の恭一」が
子供の感情を豊かに出すようになって
昨日の物わかりのいい大人びた様子から一転して、
心細さ、声に出さない「行っちゃいやだ!」の気持ちが
すごく伝わって来るようになっていました。
自分はうっかりここで涙。(うっかりなのか!)
で、その後も、父親に去られたあとの子供とシンクロする
社長のト書きはどんどんメロウな感じになっていきます。
メリハリをつけなければならない台詞を
うっかり同じ調子で読んでしまうくらいに(笑)
何もない部屋での妻との二人のシーンは
涙ながらの大懺悔大会。
会場はそこここで既に大泣きの人たちが。
その後のト書きを引き継ぐ栗本さんが気の毒になったくらいでした。

そして、極めつけは部下に言う
「ばかなことを言うな!」のひと言。
このひと言で、社長は完全に会場を掌握しました。
後はクライマックスまで駆け上るだけです。

父親との対面。
「戻ってきて、くれたんだね」
絞るように放ったこの一言で、2度目の涙。
生まれて初めて父に愚痴を言う「恭一」は
まるでだだっ子のようでした。
身をよじらせ、鼻をすすり、
人目をはばからず号泣したのは
父親に捨てられた8歳の少年。
46歳の小太りのエリート社員はそこにはいません。
そして、48歳の役者も、そこにはいなかった。


この回は、3回の公演のうちで
一番テンションの上がった回でした。
それも、社長のテンションに強引に引っ張られる感じで
他の出演者のテンションも上がって行ったのではないかと。
普通、1人だけがペースを乱すような芝居を通すと
すべてのバランスが崩れ、
劇場空間が非日常から現実に引き戻されるのですが
(いわゆる「しらける」ってやつですね)
今回のメンバーがすごいところは
それに動揺せずに(内心は動揺していたのかもしれませんが…笑)
そのテンションに付いていこうと動くところです。
橋本さんは一番反応が早かった。
で、最初はとまどった感じの安富さんが
後半は置いて行かれまいと食らいついていきます。
栗本さんは引っ張られながらもマイペースを守ろうとし、
少し揺れていました。
竹本さんはいつも通りでしたが(笑)

自分は、乱暴だけれどもこの回が一番好きでした。
そりゃ、公演途中で何度も集中力を途切らせられ、
社長は一部カミカミになり、ヨレヨレになり(笑)
自分の想像していた「角筈にて」とは全然違いましたが
(だって、時々「恭一」と明らかにキャラが違う人になってたし…笑)
でも、この回が一番人間くさかった。
そして、人間くさかったからこそ、一番観客に共感された。
目の前で見せられる振れ幅が大きいほど、
カタルシスも大きいということで。
まあ、個人的には
社長のほぼマジ泣き芝居が見られたということもありますが。
ていうか、ちょっと禁じ手っぽいぞ、あれ(笑)

でも、これまで朗読を観たことも聞いたこともない会社の先輩(浅田次郎ファン)が
マスカラが落ちたパンダ目になって「良かった~!」と言ってくれたときは
本当に嬉しかった…。

って、またまた長くなってしまった…
果たして今日中に最後まで書けるのか!?
明日になったらごめんなさい。
[PR]

by yuqui084 | 2005-09-25 23:42 | 社長!

<< 朗読「角筈にて」 9月24日夜公演 朗読「角筈にて」 9月23日夜公演 >>