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数学者ってどんな人?

昨日・今日と予定していた仕事がなくなったので
昨日は久しぶりに映画を観てきました。

○プルーフ・オブ・マイ・ライフ
○博士の愛した数式

奇しくも、両方数学者の関わるお話。
「プルーフ…」では天才数学者の父を亡くした娘の再生の話。
「博士…」は事故で記憶が80分しかもたなくなってしまった数学者「博士」と
それを取り巻く人々の話。
しかし、映画で描かれる数学者って、なんでいつもちょっと壊れてるんだろう…
「ビューティフル・マインド」のジョン・F・ナッシュもそうだったし。
確かに、「ひらめき」と「根気強い検証」が必要であるということから、
ちょっと変わった人たち、というイメージはありますが。

しかしながら、今回はどちらも「数学」の話ではなくて
「人と人との信頼」の話でした。
「プルーフ…」はミステリー風味がまぶしてあり、ちょっと変わった印象。
父親の数学者がアンソニー・ホプキンス、
グウィネス・パルトロウがその娘の役だったんですが
センシティブというか、情緒不安定な感じがルックスに良くあってました。
一方の「博士…」はこのあいだ原作を読み終わったばかりだったのですが
自分の印象と、キャストがちょっと違っていました。
でも、さすが「雨あがる」「阿弥陀堂だより」の小林堯史監督作品だけあって
画面にゆったりと流れる時間と、
信州の美しい自然が、とても贅沢な気持ちにさせてくれます。
原作は人や数字に関する「謎」がいくつかそのままに置かれていて
それが一つの味わいになっているのですが
映画はその「謎」たちをとても丁寧に説明してくれていて
原作を読んでいない人や、年輩の人にもわかりやすい作品になっていました。
あと、プロ野球がらみのエピソードは権利関係がむずかしかったのかな?
野球を見に行くシーンが、草野球の試合になっていて、ちょっと残念でした。
だって、原作にある「江夏の特別感」や、
博士のためにカードを探して探して…というエピソードは
かなり好きな場面だったので。
個人的には、原作の表に出てこない「謎」をいろいろ考えるのが好きだったので
映画はちょっとした別物感があったのですが、
未亡人役に浅丘ルリ子さんを起用したのには拍手!
すばらしい存在感でした。
美しさ、繊細さ、哀愁、そのキャラクターが有する悲劇性・秘密性、
すべて原作イメージを体現する存在だったと思います。

さて、今日は久しぶりに身体を動かしにいこうかな…

by yuqui084 | 2006-01-29 11:31 | 映画

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