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Trick or Treat !

はっ!?いつのまにか一週間が!…(汗)

なので、なんか今さらな感じなのでさら~っと。

10月22日の「声優口演 アテレコライブ イン サイレントムービー」
とっても面白いイベントでした。
無声映画がアテレコのルーツというのは、
言われてみて「そうか!」と膝をうちつつ納得。
これをいうと、いつも「歳いくつやねん!」と言われるのですが
実は自分、幼少時のアイドルが市川歌右衛門@旗本退屈男でして、
大学の学園祭の映画研究会の催しなんかで
サイレント時代のフィルムがかかると聞くと、結構観に行っておりました。
(もちろん、旗本退屈男はトーキーでも撮られていますから
それも自主上映会などに観に行きましたよー)
とまあ、早乙女主水之介を語り始めると長くなるのでやめますが。
で、自分の中では、勝手にサイレントとトーキーは
全然種類の違う映画だと思っていたわけです。
でも、このイベントでは、サイレントでもない、トーキーでもない
とても新しいエンターテインメントを見せていただいたような気がしました。
もちろん、弁士さんによる活弁は、
落語、漫才などと同じく伝統話芸として残っていますが
今回見せていただいた声優による「口演」は
完成されたフィルムに新しく台詞と音楽をのせ、
それをライヴで披露する、という新しい試み。
加えて、プロのベテランの方々と、学生さんとのコラボレーション。
外画動画吹き替え50周年という歴史に
声優志望の若い人たちがどんどん増えているこの現況を鑑みて
スタジオの中だけで収まらない新しい流れを作っていこうという意気込みを感じました。

しかし…、社長が若手に入れられるイベントってそうないので
(っていうか、初めて観ましたよ!…笑)
すごく新鮮でした。
大御所、羽佐間道夫さんにいじられる社長…。
「声優界の永遠のプリンス、堀内賢雄19才…おいおい!」(笑)
虚像と実像が違う、と言われていましたが、まあそれもTPOということで(笑)
でも、この日ステージに上がった社長は、かなりカッコ良かったですよ。
ストライプのスーツは似合ってたし、オーソドックスな黒い靴はちゃんと磨いてあったし!
きっとあんまりしゃべらなかったからだろうと思うんですけど…(←おいおい!)

山寺さんの素晴らしいライブアクションは、
ご本人の頭の回転の速さと、技術と、サービス精神の表れとはいえ、
なかなか他の方には真似のできない演目でした。すごかった。
ただ、チャップリンのあの雰囲気が好きな人にはびみょーかも。
なにせ、全然違う「犬の生活」になってましたからねー(笑)
まさにニュー・エンターテインメント「口演」って感じでした。

が、個人的にはやはり
野沢雅子、近石真介、羽佐間道夫の大ベテランお三方がメインの演目が
白眉でございました。
この演目は声優学科の学生さんとの共演ということで
多分何度か一緒に練習する機会を持たれていたんだと思うんですが
学生さんが何十回かやってようやく何か掴めるくらいからスタートするのに対し
きっとベテランの方々は、最初の1、2回でもうできあがってる感じ。
あとの練習はどんどんコンクリートされていくだけ、なのではないかという
鉄板とも言える安定感。
それがプロ、なんだな、と感じさせてくれた一本でありました。
司会でちょっとおトボケ入りながらお客をいじっていた羽佐間さんが
フィルムが始まると、ナレーション(それもあまり肩の力の入らない感じの)に
あまりにも自然にすーっと入っていったときは、ちょっと感動しました。

なにはともあれ、50周年、おめでとうございます。
これからもますますのご発展をお祈り申し上げます。

by yuqui084 | 2006-10-30 00:00 | 社長!

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