笑顔と心意気。(5周年イベントその1)

あっという間にGWが終わってびっくりです。
詳細は後程といいながら、ほったらかしですみません。
ここ数年にしては珍しく忙しかった連休でした。
とりあえず、ちまちまと少しずつ過去日記で穴埋め予定。

GW最初のイベントは、4月29日、
東京竹芝ニューピアホールで開催された
「ケンユウオフィス5周年記念公演」。
昨年朗読「キノの旅」で訪れたホールですが、
今回も可動式のスペースを生かして、
昨年とは全く違ったステージ&座席配置。
高低のある4つの菱形舞台を組み合わせた変形ステージ、
引き幕や緞帳を使わず、
照明の点灯によってそれぞれの舞台上に4つの場を表現するスタイルです。



オープニングはいきなりの「グラマラス・ビーナス」。
会場には思わず歓声が。
社長お得意のネオロマソングではあるものの、
事務所ご自慢の「カンペ隊」
(背中に大きな歌詞のカンペを仕込んだ、歌って踊れる若手3人組)
登場のおかげで、笑いもとれるいいツカミに(笑)。

第1部のお芝居「ボイス・オフライン~ザ・ビギン」では、
中央前の低いステージが社長の定位置で、
そこにはライティングデスク&チェアのセット。
デスクの上にはメモと電話。
上手舞台はカーペットの上に長いすがひとつ。
下手舞台はローテーブルに1人がけのソファがふたつ。
テーブルの上には電話。
その3つのステージを繋ぐように中央後ろに一段高いステージがあります。
上手舞台は、場によって長いすにかけるクロスの種類を変え、
下手舞台はテーブルの上の電話の種類や花などを変えて
各数種類の部屋を演出。
シンプルで機能的(そして安上がり…もとい、リーズナブル)な舞台設定。
お話は、
奥さんに黙って声の代理人の仕事を引き受けた声優「ケンユウ」が、
秘密の仕事の現場を目撃され、浮気&借金を疑われてさあ大変!
(なんだこの適当説明。詳しくはこちら参照のこと)という、
おおざっぱに言えば大変他愛のないお話。
シーンの変わる場面には宝亀さんの生ブルース(上手い!)や
松下こみなさんのアリア(プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」から
『私のお父さん』。当日は風邪をお召しだったらしく、少々つらそうでしたが)
などを挟みながら進行。
しかしながら、中には舞台経験者もおられますが、
出演者のほとんどが舞台俳優でなく現役「声優」ということで、
いろいろ制約(笑)があり、一番の問題は

「さて、台詞は覚えられるのか?」。

特に、普段の仕事が大忙しの上に、
ほとんど出ずっぱりの社長に全ての台詞を記憶できるはずもなく、
命綱はカンニングペーパー。
が、この日の功労賞はカンニングペーパーならぬ
カンニング小道具を作ったスタッフの皆さんでしょう。
まず、入場でぱらぱら読みながら出てきたスポーツ新聞の裏に、
それからデスクの上に置いてあった雑誌のページの間に、
はたまた「極秘ファイル」として届けられたアタッシェケースのふたの裏、
依頼者ファイルと名付けられた色違いのクリアファイルにと、
こっそり仕込まれたペーパーの数々!(笑)
少しずつ細切れに仕込まれてあるため、
社長自身がちゃんと動作をしながら確認できるので、
「読んでいる」という違和感もあまりありません。
台本を手に持って読むより全然お芝居らしい。
ちなみに、ノリがなんだか吉本チックな古田信幸さんのカンペは
ローテーブルの上と、テーブルがないシーンではかぶった帽子の裏(笑)、
渋い演技でワンポイント出演のたてかべさんのはテーブルの上。

しかしながら、その他の役者さんはちゃんと台詞が入っておりました。
特に上手舞台の桐山ゆみさん、古澤徹さんのカップルチームは
お芝居のクオリティも高く、大人の雰囲気の出せるシーンに。
短い時間ではもったいないくらいでした。
この2人のなれそめの話とかもいつか観てみたいなー。
下手舞台のすずき紀子さんは、ベタながらもうまく観客の笑いをつかみ、
コスプレ風衣装の岩村琴美さんも、少々緊張しながらもカワイイ5歳児(笑)に。
声のお仕事で強面役の多い青山穣さんは、
体格もいいのでとっても迫力のある恐喝犯でしたが、素顔は意外に優しそうです。

そして、忘れてはならないのは
「ケンユウの妻・有紀子」役の池本小百合さん。
この方がいなかったら、きっと社長は大変なことになってたはず(笑)
山積みになっていたファイルの中から的確な一枚を取り出し、
台詞を言いながら自然な動作で社長が落とした小道具を拾い、
その上でアドリブ満載の自分のお芝居もきっちり押さえる。
プロフェッショナルの姿をそこに見ました。
真ん中でみんなを引っ張る係と思っていたら、
やっぱりちゃんと支えられてもいるんですよね、社長。

というわけで、当の社長は全編ノリノリ。
七変化の声と、怪しい身振りで会場を沸かせます。
ヒミツの仕事の依頼に、
「スパイ映画みたいじゃん!」とうきうきしながら
引き出しに仕込んでいたおもちゃの拳銃を取り出し、
撃ったり撃たれたりのポーズ。
恋人代理を依頼された女の子(高口幸子さん)との会話では
くねくねと悩ましげな動きを…(笑)
でも、なんというか…相変わらずマイムが微妙…(爆)
部屋のドアを開ける仕草は、
パチンコのハンドルを握ってるようにしか見えません(笑)。
吹き替えなどの2枚目役しか知らない人には、多分
「ええっ?こんな人だったの!?」と思われたに違いない…(苦笑)
おまけに、他の人が舞台にいないひとりだけの芝居で
アタッシュケースが上手く開けられず、そして閉められず、
金具をうまく掛けられずに中身をバラバラ床にばらしたり(汗)、
たてに並べるのをぱたぱた倒して結局寝かせたり、
MDプレーヤーのイヤホンが絡まったのを力任せにひっぱったり、
耳にしたイヤホンをはずさずに携帯電話をとろうとしたり
極秘「カンペ」ファイルをあとのことを考えずに適当に積み上げたり、
もうステージ近くの観客達はハラハラドキドキ、
心臓に悪いことといったら!!
でも、それを全て笑いに変えてしまうのも社長のお人柄。
究極の愛されキャラとでもいいましょうか…(笑)。
ええい!可愛すぎるぞー!!!(えええっ!?)
まあ、なにをやっても可笑しい人は世界広しといえどそういませんよ?
おかげでシリアスなはずの場面でも笑いが…(爆)

とはいいつつも、さすがはお祝い公演。
観客の皆さんは温かかった!
散りばめられた小ネタもちゃんと拾ってくれて、笑うところで笑うし、
ミスっても「がんばれー!」と応援(笑)。
で、そういうふうに客席から反応があれば、
他の役者の皆さんの調子も上がってくる。
お客さんを楽しませようとどんどんアドリブが増え、のびしろが大きくなる。
なんというか、演者と観客の幸せな関係を
あの会場で観たような気がしました。
やっぱり舞台はナマモノなんだなぁと。

で、結局、お話は大捕物のドタバタがあったあと
オチは吉本新喜劇並みにベタな「チャンチャン♪」で終わり、
その後はオトコマエな松本さちさんが舞台に上がって
ロック版「私のお父さん」でエンディング。
このときに出演者の皆さんが舞台に上がってくるのですが
みんな楽しそうなんですよ。
観客も手拍子でお出迎え。
正直、強烈な芸能人オーラというよりも
役者の皆さんはたたずまいが地味な人が多かったのですが
なんだかみんな「いいひと」っぽく、応援してあげたい!と思える人ばかり。
やっぱりこれも「事務所のカラー」なんでしょうかね?
少なくとも皆さん、ボケに対するツッコミや
「笑い」に関する瞬発力はなかなかやるな!と
関西人の自分は思った訳なんですが。(←また偉そうに…)
「声優」もただ読めばいいという仕事ではなくて
役者さん、タレントさんのキャラクター、スキルの一つなんですよね。
声の仕事以外にもちゃんと舞台でお芝居ができたり、歌が歌えたり。
今回は「アテレコ」という仕事以外の姿を拝見できてよかったです。


というわけで、第2部に関してはまた次の項で。
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by yuqui084 | 2007-05-03 23:20 | 社長!

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