Lover’s Prayer はつ恋

Lover`s Prayer はつ恋
/ ケンメディア

ツルゲーネフの自伝的小説「はつ恋」と
チェーホフの「The peasant woman」の2作を
脚色して作られた文芸作品。
16歳の主人公が避暑地で知る、年上の女性(といっても20歳)との初めての恋…。
邦題「はつ恋」の「はつ」がひらがななのは、
神西清訳版を踏襲しているということでしょうか?
別にチェーホフパートはいらなかったんじゃないかなー?
ロシア文学っぽくちょっと社会派風味にしたかったんでしょうかね。
キルスティン・ダンストがえらく若いなーと思ったら、2000年制作。
出演俳優も地味で、テレビドラマのスペシャル版くらいのスケールの作品なので、
どう考えても同時期DVD発売の「マリー・アントワネット」との
抱き合わせ用にリリースされた感が。
しかし、だからこそ実現したのではないかと思われるのが、
吹き替え版のキャスティング。





ヴラジーミル: 青木誠
ジナイーダ: 甲斐田裕子(賢プロダクション
ヴラジーミル母: すずき紀子
老ヴラジーミル\監査員: 堀内賢雄
ヴラジーミル父: 古澤徹
ザセーキナ公爵夫人: 新田万紀子
ボリス\ヴァーシャ: 木下尚紀
ステバン\元大尉: 岐部公好(プロダクション・タンク
デニス: 奈良徹
ドミトリー: 高桑満(所属不明 元劇団四季の方?)
マーシェンカ: 紗川じゅん
グリゴリー\ヴィクトル: 高橋まゆこ
詩人: 名村幸太朗
医者: 三浦潤也
伯爵\ドルスキー: ヤスヒロ

ケンユウオフィス所属メンバー率80%!(笑)
まるで、事務所のボイスサンプル用に作ったかと思われる顔ぶれであります。
ちなみに制作スタッフには
ディレクター: 阿部信行 ㈱オンリード
ミキサー: 佐藤敦 ㈱オンリード
のお名前が(笑)。

主人公のヴラジーミル役は、
「イン・ザ・ベッドルーム」で、重要な役なのに
早々にメインフレームから退場してしまったニック・スタールくん。
演じる青木さんは、最近どこかで聞いた声…と思ったら
NIP\TUCKの主人公の1人青山さん(違う)の息子
マットくん(ちょっとタイプが似ている)でした。
ナイーブな青年(というより少年)を好感度高く演じられています。
ジナイーダ役のキルスティン・ダンストを演じられたのは、甲斐田裕子さん。
ただ、この作品のジナイーダは主人公の目線からしか語られないので、
感情表現が制限されていて、ちょっと演じる側にしては難しかったかも。
でも甲斐田さんは、他作品でもキルスティンを演っているだけあって、余裕です。

……そう、微妙なのはキルスティン本人の演技(爆)

彼女がシリアスなラブストーリーに向いていないと思うのは、
多分、笑っていても目が笑ってるように見えないからだと思うんですが、
そう思うのは自分だけでしょうか…(汗)
他の俳優さんは全然知らない方ばっかりだったので、とりあえず声の出演で。
古澤さんのヴラジーミル父は、
まるで演じる俳優さんが日本語でしゃべっているかのように、
役者さんの顔と声の印象がぴったりでした。
夫婦喧嘩のシーンがあるのですが、
ふだん端正なだけに、いい声で怒鳴られるとちょっと怖い(笑)。
若干、発声からやり直したほうがいいような方もいらっしゃいましたが、
若手の中で上手いと思ったのは、新田万紀子さん。
落ちぶれた公爵夫人の下品さがちゃんと出せていて、
デフォルメと自然さのバランスがよかった。

で、今回「老ヴラジーミル」役と表記されている社長ですが、
俳優さんは画面には登場しません。
いわゆる「老境に立った主人公が若き日を振り返って物語る」設定で、
ナレーションを担当しています。
人生の黄昏に立った人物のモノローグなので、幾分老け声。
全体のポイントポイントで声が聞こえるので、結構長くしゃべっていたかも。
ただ、時々シーンのト書きのような部分も読まなければいけないことがあり、
老け声のままではちょっとバランスが悪い場面も。
まあ、別録りだからしょうがないか…(爆)。
で、実はもう一役兼ね役で出てたのですが、
一回目見たときにはまったく気づきませんでした。
クレジット見てあわてて巻き戻したよー(テープじゃないけど)。
こちらのせりふは二言、あっという間。ぼーっとしてると聞き逃します(笑)。

作品全体にゆったりとした時間が流れていきますので、
生活のどたばたに疲れた人にはお勧め作品かも。
まあ、ぶっちゃけメロドラマなんですけどね(笑)
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by yuqui084 | 2007-08-21 19:37 | 社長!

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