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ミュージアムリンク・パス コンプリート

久しぶりにオタク煩悩と距離を置く旅(笑)に
電気屋さんと行って参りました。
行き先は香川県直島町。
ベネッセアートサイト直島訪問と
「地中美術館でミュージアムリンクの達成」が目的でございます。
もともと昨年夏に金沢・21世紀美術館で見つけた
ミュージアムリンク・パスのパンフレットが始まり。
金沢・21世紀美術館、東京・森美術館、直島・地中美術館の3館を
1年以内にめぐり、スタンプを集めると、
景品としてトートバッグとマグカップがもらえるというもの。
パスを提示すると、入場料が割引になるのもGOODです。
まあ、東京には年に何回か行っているのでよいとして、
直島はほぼ10年ぶりの再訪。
以前はミュージアム棟しかなかったベネッセハウスも、
2006年にはパーク棟、ビーチ棟が完成。
スパやテラスレストランも併設され、宿泊施設も充実しておりました。

今回は、アンチューさんこと安藤忠雄建築のなかではめずらしい、
木造の「パーク棟」に宿泊。
高さではミュージアム棟に負けますが、
この地は何と言っても窓からの眺めがごちそう。
天気にも恵まれて、目の前に開けた海と瀬戸内の島々を見ながら
ぼんやり過ごすのがおすすめです。…が、
貧乏性のわれわれは、アート作品が点在する敷地内をわくわく探検隊のごとく、
がしがし歩いて散策(笑)。
海岸を見ればアハハウフフ♪と走ってみたり、
突堤で「あ~れ~」と言いながら落ちるふりをしてみたり、
いい歳してまるで小学生のような振る舞い。
ラウンジのウエルカムシャンパンも堪能し、
リゾートなロケーションを存分に楽しんで参りました(笑)

そしてもうひとつ。
ここでの醍醐味は、宿泊者だけに許される、
ホテルに併設されたミュージアムでの「ナイトミュージアム体験」。
シンとした館内をほぼ独り占め状態で作品鑑賞。
作品たちの、昼間見るのとは違う顔を見ることができる至福のひとときでした。
ただ、残念だったのは、
夕食をとったテラスレストランの料理が大味だったこと。
あんなぱさぱさした舌平目のムニエルなんて初めてだよ~(涙)。
期待しすぎたのが敗因だったのか…(爆)
あと、ポーションの量が多いのを強調するのはいいけれど、
半分以上付け合わせの玄米だったりポテトだったりするのはどうよ…。
電気屋さんがオーダーしたステーキのおおざっぱな盛りつけ具合に
「…ここはアメリカのダイナーか、USJか…」と思わずつぶやいてしまったのはヒミツ。
こんな凝った料理は全然出てきませんでしたよ~(涙)。
といいながら、「食べ切れませんよ」と言いたげなスタッフの心配をよそに、
我々と、一緒に食事した電気屋さんの会社の先輩&お友達一行は
全て完食してレストランを後にしたのでした(笑)。
とりあえず、ベネッセハウスのテラスレストランでは、
「ソレイユ」のコースは全くおすすめしません、
ということは分かったのでいいか(苦笑)。

さて翌日は、いよいよメーンイベント「地中美術館」へGO。
ホテルからてくてく歩いて20分あまり。
近づいてもそれらしい建物は見えず…というのも当然。
地中にあるから地中美術館という冗談のような命名のとおり、
建物のほとんどが地下にあるという造り。
チケットセンターから某パナウエーブ所属員のような(汗)
まっ白な制服のスタッフさんが案内をしてくれます。
レセプションで「ミュージアム・パス」を見せると
入場料2000円が100円引きの1900円に♪。
達成のスタンプも押してもらいました。
帰りに、簡単なアンケートに答えると記念品がもらえます。

モネの作品をイメージした「地中の庭」沿いに歩いて館内に。
一旦アートスペースに入ってしまえばほとんど決まった順路が存在しないので、
自由に回るのもOKです。
もともと、巡回展などの展示というより、
モネの「睡蓮」、ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノータイム」、
ジェームズ・タレル「オープン・フィールド」「オープン・スカイ」などを
恒久的に収めるために作られた美術館、という印象が強く、
普通の美術館よりはるかに自由度の高い造り。
迷路のようにぐるぐるまわるのも楽しい。
そのなかでも目玉はやはりモネの「睡蓮」連作。
4点展示のスペースがあるのですが、
オープン時に展示されていた一点をアサヒビールに返してしまったので、
何も入ってない額縁がひとつ(笑)。
思わず何か浮き上がってこないかとじーっと見ちゃいました。
そういえば、京都の大山崎山荘美術館にある「睡蓮」も、
アンチュー建築のギャラリー内に収まっておりますね。
で、さすが電気屋さんは建築屋さんのお嬢。
まず「絵」よりも先に建物や展示スペースに興味を引かれた模様(笑)。
壁やら天井やら床やら明かり取りやらを観察。
まあ、展示室の角まで歩いて行って
「角は小丸…」というヤツらもめずらしいですが(笑)
敷き詰められた70万個の白いカット大理石は、
かつてミケランジェロの彫刻用石が切り出された採石場から届けられたとのこと。
壁も天井も「白」ですが、
それぞれに素材が違って色目のニュアンスの違いが出る「白」。
そのなかにペールカラーの「睡蓮」が展示されている様子はかなり贅沢。
さすが「作品ありき」で用意された宝石箱です
(ちょっとハレーション起こして目がしぱしぱしましたが)。
個人的に好きなのは、
ウォルター・デ・マリア室「タイム/タイムレス/ノータイム」。
部屋がまるまるひとつの作品になっております。
言ってみればデ・マリアと安藤忠雄のコラボレーション。
自然光を取り込み、時間や天気と共に作品も表情を変えるよう作ってあるという贅沢さ。
全て見たけりゃ入り浸れ!ということですか(汗)。できるものなら入り浸りてぇ…!
なんか、部屋の隅っこに座ってぼーっと見てたいです。
ここもそうなんですが、
直島にある作品って、ぼーっとただ長い間観ていたいものが多いのです。
そして、名残惜しみながら帰って、
次にまた来たときに「よぉ、ただいま!」って声をかけたくなるような…。
あまり人がたくさんいないのも好きな理由のひとつなんですよね
(なぜなら、人が満員の超ハイシーズンをはずして行っているから…)。
とりあえず、直島行くなら、
島の所々できれいな花が楽しめる春がおすすめです。

その後、本村地区で展開されている、
島に古くからある家屋などを利用した「家プロジェクト」(いつの間にか7カ所になってる…)
のうち、予約のいらない6カ所を回ってアート三昧、楽しんで参りました。
本島に戻ってくる頃にはすっかりリフレッシュ。
よい旅でした。
電気屋さんもありがとう!♪
Mさん&Mさん、変なCD聞かせちゃってごめんなさい…(笑)
次回もまたよろしくお願いします!


しかし…直島にいるあいだ、
見事に携帯がつながりませんでした。
電話もメールもダメなので、諦めてずっと電源OFF状態。
それはそれでふっきれますね(苦笑)
おかげで、宇野に近づいたらいきなりメール40件…(爆)
ウィルコムさん、アンテナ設置頑張ってくだしあ~。

by yuqui084 | 2009-04-22 20:44 | 日々のこと

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