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夢見る象徴画家~ギュスターヴ・モロー展

c0074486_22301355.jpg展覧会がかかると聞いてわくわくして待っていたくせに、いざ始まるとなかなか腰が上がらずに1カ月が過ぎてしまい、ようやく行って参りました
「ギュスターヴ・モロー展」(兵庫県立美術館・7月31日まで)。

ギュスターヴ・モローは19世紀フランス象徴派の画家で、自分の名刺には「歴史画家」と肩書きをつけていたそうですが、絵のテーマは主にギリシア神話や聖書などという、ロマンティックというかポエティックなもので、展覧会のお客様も圧倒的に女性が多かったです。
今回の展示もテーマ別に
「神々の世界」「英雄たちの世界」「詩人たちの世界」
「魅惑の女たち」「サロメ」「聖書の世界」と分けられており
わかりやすかったのがよかった。
かなりの数の素描や習作が展示され、
充実していたのは「サロメ」のコーナー。
さすが大作の「出現」(↑)をメインに据えただけのことはありました。

というわけで、
今回のお目当ては
・「出現」(油彩)
・「聖セバスティアヌス」
・「夕べの声」(水彩)
の三点。
残念ながら「オイディプスとスフィンクス」は習作しか来ていませんでしたが(残念!)
近くで観る「一角獣」にはちょっとドキドキしました。
自分はこの作家の、
絵の背景によく使われる青(ちょっとシャガールに色目が似ているかも)と、
人物のすべらかな肌質が好きなのですが、
黒鉛・イタリア石・紅殻チョークで描かれた「聖セバスティアヌス」には
かな~り萌えました(笑)

そして、圧巻だったのはやはり「出現」。
聖書にある洗礼者ヨハネの殉教のエピソードで、
文学・美術の世界でも作家たちに多彩なインスピレーションを与えてきた
「サロメ」のモチーフです。
自分がこの絵を初めてみたのは美術の教科書でしたが
今回、実物を間近に観ることができてちょっと感動…。
モローの「出現」には水彩と油彩があり、
水彩の方がより精密に書き込まれているのですが
今回展示されていた油彩の方は
細部の輪郭がはっきりしないことにより
メインのサロメとヨハネの存在がよりダイナミックに
浮かび上がってきているように思えたのでした。

ずーっと立ち止まって観ていたかったのですが
さすがにそういうわけにもいかず、
名残惜しくも帰って参りました。
そうそう、一番最初のコーナーに
モロー24歳の自画像が展示してあるのですが
それがけっこうロマンティックな男前!(結局はそれかい!笑)
日頃の生活にロマンが足りない!と思っている方に
おすすめの展覧会でございます。

by yuqui084 | 2005-07-06 23:03 | お楽しみはこれもなのだ

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