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「ARSÈNE LUPIN」

1905年、フランスの作家モーリス・ルブランによって生み出された
稀代の怪盗紳士アルセーヌ・ルパン。
今年は2005年。だから「生誕100周年」だとか(笑)。
現代日本ではその孫の「ルパン三世」の方が断然有名ですが、
ルパン「一世」との出会いは
小学校二年生のクリスマスにもらった「813の謎」。
もちろん、南洋一郎・文、ポプラ社刊。
思えばあれが初恋だったのかもしれません…(遠い目)
詳しい容貌の描写はなかったけれど、
「ほっそりしているが肩幅は広く、気品とたくましさが同居している。
精悍な顔つき、いたずらっぽい口もと、陽気に輝く目。」
(「カリオストロ伯爵夫人」:早川書房)
と描かれたルパンは、今なら絶対脳内吹き替えは社長(笑)。
美男美女が繰り広げる数々の冒険とロマンス、そして別れ。
ポプラ社版を何度も読み返し、その後全訳版を読んだときの驚きといったら…!
大人になるってこういう事を言うんだと実感したものです。
さすがにポプラ社版は卒業しましたが、
今でもうちの本棚にはその時読んだ文庫が並んでいます。
(新潮文庫版の訳はあの!堀口大學先生)

なので、映画が作られると聞いたときにはこりゃ観に行かねば!と思ったのですが
その後ポスター&スチルを見て「………」。
え~と、ルックス的には「初代」よりも「三世」っぽい、よね?
というか、ロマン・デュリスくんのあのすきっ歯っぽい口元が苦手で、
大きくふくらみすぎた期待も少々しぼみ気味になりましたが
意を決して観に行って参りました。

もう原作とは全然別の話です。

ジャンル的には「ロマンティック・アクション・アドヴェンチャー」?
いわゆるコスチューム・プレイですね。
原作のモチーフが散りばめられてはいるけれど
「モーリス・ルブラン」のルパン譚ではありません。
どっちかってーと、「ナイルの宝石」とか
「ロマンシングストーン」とか「リーグ・オブ・レジェンド」な感じ。
(ってどんな感じだ!)
ジャン=ポール・サロメ監督も
イメージは「マイノリティ・リポート」だとおっしゃってますから。
色んなエピソード満載の大サービスストーリー、
画面的には「モンテクリスト伯」を派手にして
宝石はカルティエだぞ!と。
アクセサリーと衣装は一見の価値ありです。
特にカリオストロ伯爵夫人のクリスティン・スコット・トーマスのお衣装は
エレガントからエキゾチックまで目を見張る美しさでした。

ただ、やっぱり原作に思い入れが強すぎると「………」な感じになるので
きっぱり別物だと思うことにしました。
ロマン・デュリスも、後半歳をとってどんどんいい感じになったし。
今回は「新ルパン・若気のいたり」編だったと言うことで(笑)。

なんか「新スーパーマン」みたいだな…

by yuqui084 | 2005-10-06 00:39 | 映画

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