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「容疑者Xの献身」

久しぶりにのんびりした土曜日になったので
クリスマスにもらった「容疑者Xの献身」(東野圭吾著・文藝春秋社)を一気読み。
昨年末のミステリーランキングで3冠を達成した上に
第134回直木賞も受賞した作品です。
天才数学者が愛する女性のために仕組んだ完全犯罪をめぐるミステリー。
極端な形の「シラノ・ド・ベルジュラック」ですね(笑)
スタイルはドラマ「古畑任三郎」と同じく
先に犯人が分かっていて、そのトリックを読み解く倒叙推理形式です。

ネタばれになるので詳細は書きませんが
180ページ目を越えたあたりから
トリック的になんだかいやな予感がして、
ラストは個人的には「……」って感じでした。
だって、シラノ@さえない高校教師石神につくされる
ロクサーヌ@女・花岡靖子が全然魅力的じゃないんだもん!!
なんでこんな女にこうまで?!って。
まあ、恋は思案の外と申しますが
石神は、自分が見たい幻だけを見てたとしか思えん…(爆)
でも、幻への殉教者とすればそれはそれでアリか…
ずいぶん身勝手な献身だけどさ。
でもそれは無償の愛なんかじゃなく
単なる「自己愛」なんだと思うよ…?

by yuqui084 | 2006-01-21 21:04 | 読書

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