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「有頂天ホテル」と「エミリー・ローズ」


やばい…もういつ観たのかも忘れてしまいそう…(爆)
とりあえずざっくりと感想。
多少支離滅裂気味に。



「有頂天ホテル」
出演者は豪華で、大勢で、
もちろん当て書きだから役がはずれるわけもなく…
なのに、思い切り腹から笑えなかったのは、
なぜなんでしょうかね?
伊東四朗さんの白塗りでひっぱりすぎたせい?(笑)
「12人の優しい日本人」(映画版)を最初に観たときは
知ってる俳優はトヨエツのみだったにもかかわらず
(今観てみたら、結構芸達者な人がたくさん出ていたんですが
その当時は全然知らない人たちばかりだった)
ストーリーに引き込まれて、終映時には大満足で劇場を出たのに。
「ラジオの時間」は、劇場を出た瞬間にもう一度観たくなったのに。
今回はなんだか不完全燃焼。
もちろん、あれほど緻密なシナリオはそう簡単に書けるものではないと思います。
ほどよい人情味と、おセンチさもちゃんとまぶしてある。
小ネタにはくすりと笑える。
でも、それだけ。全体に体温が低い感じ。薄い、というか。
メインの役所広司のキャラクターに一本芯が通ってなかったような気がします。
だから、全体がぶれてしまったのでは?
前回の「笑の大学」ではあんなにすばらしかったのになぁ…(笑)
三谷幸喜、ってことで期待しすぎたのがいけなかったのでしょうか…(反省)


「エミリー・ローズ」
「有頂天ホテル」が邦画のメジャーなら、
「エミリー・ローズ」は洋画のマイナー(笑)
有名俳優はほとんど出てきません。
でも、個人的にはこっちのほうが断然面白かったです。
法廷で「悪魔祓い」について争われた実話を元に作られた映画ということですが
まず、キリスト教=善という図式が成立するお国柄での話なので
これが日本だとまた話が違ってくるんでしょうね。
自分がこの映画を観て一番思ったのは
「人間って、なんて複雑な生き物なのだろう」ということでした。
神も、悪魔も、「いる」と信じている人にとっては確かに存在する。
そして、自分が信じているものに、メンタルな部分だけでなく
フィジカルな部分も左右されてしまう。
ケミカルな西洋医学は人間の身体をシステムとして理解しようとするけれど
まだまだ解明されていない「脳」という器官の中に
神や悪魔は存在しているのかもしれない。
分からないということは、否定できないということ。
否定できないということは、「可能性がある」ということ。
だから、神父の弁護士が最終弁論で陪審員たちに言った言葉は
だれにも否定することはできない。
けれど、エミリーは死んでしまった。助けられたかもしれないのに。
ならば、誰かがその責を負うべきだ。
ただ、彼女が信じていたこと、そして戦おうとしていたことは
語られねばならない。
だから、そう信じていた神父は法廷に立った。
そして、あの結末。

しかしながら、一ひねりも二ひねりもひねくれている自分は
エミリーは本当に自ら苦しみ、死んでいくことを選んだのか?
とか思っちゃうわけですね。
だって、彼女が残したのは手紙が一通だけなんだもん。
映画のなかで描かれていたシーンは、
あくまでも推測から制作者に作られたものに過ぎないんだし。
普通だったら思うでしょう?「そんな理不尽な!なんで自分が?」って。
イエスキリストだって、いまわの際には恨み言を言ったくらいなんだし(ソースは聖書)。
彼女がもし、本当は「悪魔はいるということを身をもって知らせたい」ではなくて
「スティグマなんかいらないから生きたい!」と思っていたなら
彼女は本人の意志とは別に、ある種の宗教観を護るために
〈犠牲~サクリファイス~〉として利用され見殺しにされた、ってことになるわけで。

それも「可能性」。
そして、それこそがホラー。

…なんてことを考えるくらい、自分的には面白かったです(笑)
しかしながら、スマステの月イチゴローで
吾郎の評価が高かったのにはびっくりした…

by yuqui084 | 2006-03-28 20:05 | 映画

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