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言葉は「音」か「道具」か

またまた、感想が遅れましたが、
先週の土曜日はステージをふたつ堪能してきました。

ひとつは
●サントリー音楽財団コンサート
「トランスミュージック 対話する作曲家 江村哲二 脳科学者・茂木健一郎を迎えて」。
もうひとつは
●三谷幸喜の新作「コンフィダント-絆-」



●「トランスミュージック2007」
若い世代の音楽家がテーマ作曲家となり、
ゲストの方と対話・コラボレーションする企画
「トランスミュージック 対話する作曲家」の5回目です。
今回は、現代音楽家の江村哲二さんが、
脳科学者の茂木健一郎さんをゲストに迎え、
一部はトーク、二部は茂木さんの書き下ろし英詩を取り入れた
オーケストラ作品「可能無限への頌詩」の初演&旧作「ハープ協奏曲」
+武満徹「ノスタルジア」の演奏会という構成ですすめられました。

この日の目玉は世界初演の「可能無限への頌詩」。
茂木さんは、英詩を書き下ろしただけでなく、
その「朗読者」としても参加。
基本的に、音楽はメロディーのあるほうが好きなので、
現代音楽にはイマイチ惹かれないのですが、
この「朗読」付き、というのに興味を持ってチケットをとりました。
で、聴いてみた印象は、
かつて、テスト・デパートメントなどが、
政治的メッセージを
インダストリアルミュージックと共に吐き出していましたが、
それのお上品版(笑)、というか、よりロマンティックな感じ。
どちらかというと、コンサートというより、
現代アートのインスタレーションで見られる
「ポエトリーリーディング」のパフォーマンスのようでした。
オーケストラが演奏する部分のほかに、
ホールの響きを利用した生声の朗読、
朗読者がホール内を移動する足音、ドアを開閉する音、
声が聞こえる場所が変わることによる、場の位相差などが、
全て作品の中に含まれています。
作品を鑑賞するというより、「体験する」コンサート。
言葉を「思考・行動を伝える道具」とするか、
作品の部品のひとつである「音」(テクスチャー)ととらえるか、
二重に意味を持つ作品で、
それの初演に立ち会えると言うことは、かなりスリリングな瞬間でした。
とはいえ、その英詩が結構哲学的で難しかった(汗)ので、
ついつい「音」として聴いてしまった上に、
茂木さんの声のトーンと速度が予想外に心地よくて
つい耳で追いかけてしまい、
オーケストラの音を少々ないがしろに聴いてしまったかもしれません。
(つくづく自分は「人の声」が好きなんだなぁ…。)
でも、日頃余り使わない脳の部分を刺激されて、楽しかったです。
なんか演奏中楽しくて顔が笑ってたので、
きっと不審者のようだったと思います(笑)


そして、その夜は、
昼間「マイ・フェア・レディ」を観ていた電気屋さんと合流して
●「コンフィダントー絆」を。
こちらはなんというか…安定感のあるお芝居だったなぁと。
あて書きされたかのような配役、
キャラクター一人一人に与えられたエピソードが
全体としてからまって、最終的に一本になり
そのうえに程よい笑いも織り込まれているという
なんとも贅沢なつくり。
そして紅一点の堀内さんの歌声の素敵なこと。
生ピアノの荻野さんがこれまたチャーミングで。
これで満足して帰らない人がいるのかと。
濃密で幸せな時間でした。
キャストでは、生瀬さんのセンスはやっぱりすごいなと。
あと、三谷幸喜という人は、
人間の善意も悪意もほんとによく観察してるなーと思いました。
なんかありきたりな言葉しか出てこないのが悔しいなぁ…
すみません。もっと修行します(汗)


次は来週、「THE CONVOY SHOW」です。
今村ねずみさんって、50歳なんですよねー。すごい。
というわけで、社長と同世代の方の
熱いダンスパフォーマンスを堪能して参ります(笑)。

で、結局古澤徹さんのお芝居も先行で申し込んじゃいました。
25日夜公演。同行の士求む…ていうよりも、まず
SMAPのライブとかぶりませんようにー!!(祈)

by yuqui084 | 2007-05-28 21:10 | 舞台

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