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2006年 04月 18日 ( 2 )

気…気になる…(笑)

冗談かと思ったんですけど、

映画「かにゴールキーパー」公開

なんか、ゴールキーパーになるまでの話の方が面白そう。
漁師の息子に助けられ、魚屋に売られ、
ヤクザに身請けされた巨大カニ。
キャバレー、ソープ、バーテンと流転の人生…いや、カニ生って…!(爆笑)

by yuqui084 | 2006-04-18 18:26 | 映画

想い出の楽園~「ブロークバック・マウンテン」

前作「ハルク」のプロモーションで来日した時の
記者会見で見たアン・リー監督は、
クレバーで、ナイーブな印象を与える人でした。
とても大雑把なアメコミの大作を撮る人とは思えなかったのですが、
案の定アン・リー版「ハルク」はアクションより親子の対立のドラマに重きを置いて、
問答無用の大暴れを期待していた人たちを困惑させました。
そして、今回アカデミー賞3部門ほか
数多くの賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」では、
リー監督はカウボーイの同性愛をテーマに、繊細に、
大自然と、愛に苦しむ男たちの表情を捉えています。
まさに、本領発揮。

というわけで、観て参りました、「ブロークバック・マウンテン」。
はっきり言って、この映画はメロドラマです
「グリーン・デスティニー」が、アクションの名前を借りた
メロドラマだったように。

二人が出会ったのは、60年代・西部。
寡黙で不器用なイニスと、自分の情熱に素直なジャック。
禁じられたセクシュアリティと「時代」が彼らの愛を阻む。
多分アン・リー監督は、メロドラマを心から愛し、心を尽くして撮れる、
稀代の監督なのだと思います。
そして、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールという
若くて揺らぎのある役者をキャスティングしたことが
なによりも物語に体温を与えたのだと。
この映画には「グリーン・デスティニー」「ハルク」のような
目を引くアクションはありません。
殴り合う場面ですら、少し離れたところで距離を置いている。
そのかわりに、カメラは終始、二人の主人公の表情を静かに、丁寧に追っていきます。
観客は、カメラを通して
二人の男のとまどい、息づかい、喜び、情熱、焦燥、悲しみを共有する。
監督は、どう考えてもハッピーエンドには終わらない物語を
彼らを収束まで見守ることで、昇華させようとしているように思えました。
そしてもう一つ監督がしたことは、
彼らが出会った「ブロークバック・マウンテン」を
なによりも美しく撮ることで、
想い出の中に永遠の楽園を築き上げたこと。
これは、失楽園の物語でもありました。
失ってしまったものが美しければ美しいほど、
哀しみは深くなります。

何かを失わずに生きていける人間などいません。
だから、観客は彼らが失ったものを想い、彼らに共鳴して涙を流す。
自分も、その中の1人でした。

すごく個人的には、
この映画がアカデミーの作品賞を取れなかったのは
この作品が同性愛を扱っているからではなく
メロドラマだったからではないかと思ったりもしています。
それは、メロドラマがダメだという意味ではなく
メロドラマがメロドラマであるかぎり、
観る者が、恋愛を自分の人生のどの位置に置いているかで、
どうしても評価が分かれざるを得ないから。
もしかしたら、本当は評価なんて必要ないのかもしれません。
自分の恋愛経験、恋愛観になんの揺らぎもない人には
あまり意味のない映画です。

ただ、
男であれ、女であれ、
一度でも苦しい恋をしてきた、そして、今している人には
深く心に残る一本だと思います。

by yuqui084 | 2006-04-18 01:45 | 映画