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2007年 11月 19日 ( 1 )

気分はすっかりお父さん。

土曜日はシアター・ドラマシティに蜷川「オセロー」を見に行ってきました。
なにせ、シェイクスピア四大悲劇のうちでも一番ヒネリのない(こらこら)「オセロー」、
目的はただただ「ナマ蒼井優ちゃん」だったわけですが。

…激可愛かった!…

微妙に発声とか空間の使い方とかまだ舞台になれていない様子でしたが、
そんなことは全く気にならないくらいデズデモーナとしての存在感は純真無垢。
もうぴかぴか!
おかげで4時間の長丁場、その3分の2くらいは
終始舞台(というかオセロー@吉田鋼太郎さん)に向かって
「この犯罪者―!!」と心の中でつぶやく始末。
一緒に行った電気屋さんとともに、気分はもうブラバンショーお父さんです。
「うちの娘がおまえなどに…!なにか魔術を使ったに違いない!」(笑)。
すみません…鋼太郎さんには何の罪もないんですが、
ついそんな気持ちになってしまうくらい、デズデモーナが可愛かった。
っていうか、もう中学生くらいにしか見えなかったんですが、いいんですかあれ?
自分は「オセロー」はローレンス・オリヴィエ版と
ローレンス・フィッシュバーン&ケネス・ブラナー版の映画しか見たことがないんですが、
今回の吉田鋼太郎版デズデモーナ@蒼井優が一番幼くて、ちょっと危うい感じ。
デズデモーナがオセローに惹かれるのも
男と女の恋愛じゃなくて尊敬・憧れ・同情という微妙な感情が主なのでは?
というバランスで描かれているような気がしたので、
一人嫉妬に悩み狂うオセローがちょっと滑稽に見えてしまったのですね。
(もうちょっと心を広く持てよ!とか、なんで部下を信じて妻を信じてやらないんだとか、
そこまで苦悩するなら、ちゃんと本人の話も聞いてやれよとか、
現代的な疑問も浮かんでくるわけで)
我が国が誇るシェイクスピア役者吉田鋼太郎氏は、
いつものよく通る声、がんばって絞った身体で熱演されていたのですが、
やはりカテゴリーが「中年」なので、
蒼井優ちゃんと並ぶと美しい幼な妻に血道をあげるおっさんにしか見えない(汗)。
吉田さんには非常に気の毒なんですが、
蜷川さんがわざとそういうキャスティングをしたのでは?と
意地悪な見方もできるわけです。
だって、見ている人たちを納得させて悲劇を成立させるためには
「しょうがないよね、奥さんが蒼井優だもんなぁ」と
思わせなければならないわけですから。
だから、吉田さんのちょっとむちっとした肉体のエロスと、
「おっさんだけどまだ色気は捨ててないよ」という俗な存在感が必要だったと。
これが、相手が平幹二朗さんのオセローだったら、
もう色気も抜けて妖怪の怨念みたいになっちゃうわけで…(すみません!)。
ただ、台本的にラスト部分のオセローの台詞「my girl」を
「可愛い子!」とするのはどうかと…(汗)。
なんていうか…笑っていいのか泣いていいのかとっても困る場面でした。
もっとなんかいい訳語はなかったんでしょうかね。
で、一方「オセロー」は奸策巡らせるイアーゴーの物語でもあるのですが、
今回のイアーゴーはニナガワ・スタジオ出身の高橋洋さん。
長ぜりふの迫力はなかなか素晴らしかったのですが、
気の毒だったのは共演者がみんなでかい人だったこと(爆)。
今回の自分の席は21列目で、舞台の全体を見渡せる位置だったんですが、
イアーゴー@高橋さんがちっちゃい!
まあ、キュリオーの山口さんとロドリーゴーの鈴木さんがでかいということもありますが、
オセローの吉田さんよりも全然華奢なので、
小柄なイアーゴーが予期せず小悪党に見えてしまうという悲劇。
個人的には惑星ピスタチオにおける保村大和のサイズを思い浮かべ…(以下略)
とまあ、男性陣がこんな感じだったので
真相が明らかになったあと、
エミリア@馬渕英俚可さんが男どもにいう「この馬鹿!悪党!ど阿呆!」に
胸のすく思いがしたのは自分だけではないはず…。
馬渕さんかっこよかった…v。
というわけで、なんだかんだとありましたが、休憩はさんで4時間があっという間。
いろいろ新鮮でとても面白い「オセロー」でありました。

by yuqui084 | 2007-11-19 18:23 | 舞台